ゴブリンだからとりあえず山16枚でいいや!と考えていませんか?
トーナメントに出る前にもう一度考え直してみましょう!
●サイクリング土地の使い勝手が良い!
今回の話を結論から言うと
『ゴブリンデッキに《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》を2~4枚入れると強い!』
という事です。
以下では、「なぜそう考えるのか」について書いていきます。
●1:すべての土地がアンタップインである必要はあるのか?
ゴブリンというデッキは1マナのカードが多いデッキです。
そのため、2ターン目にタップインの土地しか出せなくても1マナカードを展開すれば済みます。
1ターン目に何もしない(=1マナ無駄にする)としても問題ないデッキがあるように、ゴブリンデッキも1マナ分無駄になっても問題ないというわけです。
こう言うと「2マナのカードは1マナのカードより強いのだから、やはり2ターン目は2マナのカードを出したい」と思われるかもしれません。
しかし、例えば《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》は《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》を出してから唱えたほうが効果的なカード。
そのため
・1ターン目に山から1マナ22を唱え
・2ターン目は《ゴブリンのそり乗り》を唱え
・3ターン目に《モグの戦争司令官》を出しつつパンプ
という展開がゴブリンデッキではよく見かけられます。
このような動きの場合、2ターン目はタップイン土地でもデメリットはかなり抑えられます。
勿論デメリットがないわけではありませんが、タップインであってもその効果の恩恵が大きいなら十分デッキに入りうると言えます。
●2:+2/+0修正が有効なケースは多いのか?
《ぐらつく峰/Teetring Peaks》は場に出たときに《雄牛の猛進》が誘発するカード。
手札を消費せずにカード1枚分(実際には0.6枚分程度)の効果を発揮するのは強力であり、生物を多用するゴブリンとの相性がいいカードです。
しかし、このカードが有効に機能するケースはどの程度あるのでしょうか?
このカードが有効に機能するのは
①自分の場に召喚酔いしていない生物がいて、②相手が除去を1枚も構えておらず
③相手の場に都合の悪いサイズの生物がいない時に、④ぐらつく峰が手札にある
場合のみ。
ここで、①はゴブリンデッキなら問題ありませんが、②と③が問題。
序盤であっても相手が《稲妻》のような除去やパワー2の生物を1枚も持っていないというケースは多くないですし、中盤以降なら滅多にありません。
つまり、《ぐらつく峰》というカードは「序盤かつ相手の手札が悪い時にのみ2点だけ得するカード」なわけです。
2点というのは決して小さな差ではありませんが、やはりタップインのデメリットを打ち消すほどの強みがあるかというと微妙なところ。
●3:サイクリング土地があればマナフラッドリスクが減る
<1マナ分のテンポロスよりも、山を引き過ぎて手数が減る方が辛い>
ゴブリンデッキは1,2マナのカードを組み合わせて速攻で勝負を決めるために、毎試合土地を2枚は引きたいデッキ。
その一方で、単体では弱いカードを組み合わせて強力な攻め筋を作っていくデッキのため、マナフラッドはできる限り避けておきたいデッキでもあります。
つまり、ゴブリンデッキは土地を2枚は引きたいけど4枚以上は出来れば引きたくないというワガママなデッキなんです。
そんなワガママに応えてくれるのが、この《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》。
このカードは山を1枚しか引いていないときは土地になり、山を3枚も引いているときはサイクリングで別のカードになってくれるという非常に便利なカードです。
山14+忘れられた洞窟3枚という配分なら、滅多にマナフラッドしないデッキになるでしょう。
●4:土地枚数を確保できれば《焼尽の猛火》が使える
例えば山16枚のデッキと、山15枚+忘れられた洞窟3枚なら後者の方がややマナフラッドしにくいにも関わらず土地枚数は増えています。
このように、サイクリング土地を積むとマナフラッドのリスクを増やすことなく土地枚数を確保できるのです。
すると、1枚で稲妻2枚分の効果がある最強火力《焼尽の猛火/Searing Blaze》が使えるようになります。
《ゴブリンの群勢》などとはやや相性が悪いとはいえ、スライとの相性が最高なこの火力。
《忘れられた洞窟》で土地枚数を確保し、2,3枚積んでおきたいところですね。
●5:サイクリングでドローを進めると強いカードを引きやすくなる
サイクリング土地にはもう1つ利点があります。それは強力なカードの実質的な水増しです。
サイクリングによってデッキを掘れば、《ゴブリンの奇襲隊》や《モグの戦争司令官》のような4積み確定の強力カードまで1ターン早くアクセスできるようになります。
ゴブリンにとって1ターンの差が大きいことは言うまでもありません。
「ゴブリンデッキを組んでいて、残り1枚何にするか悩ましい。」という場合は、弱いカードで妥協するくらいなら《忘れられた洞窟》を積み、強力なカードの実質的な水増しをしてみてはいかかでしょう。
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もともとゴブリンデッキは土地トラブルの少ないデッキですが、《忘れられた洞窟》を入れると土地トラブルとは完全にオサラバ!できます。
ぜひ、一度試してみてください!
以上、土地を決める上で考える五つの視点でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)