今回は、Dominus deck wins について書いていこうと思います。


かなり昔からあるアーキタイプですが、今一度再考する価値のある強烈なデッキです。


dominus

●赤単なのに被覆!? 対話拒否の速攻デッキ

Dominus deck winsとは、赤かつ青のクリーチャーに対してたった1マナで+2/+2修正・速攻・被覆を付与する《天主の勢力》を軸に据えた速攻デッキです。


赤青のクリーチャーには《川滝のミミック》《凍結燃焼の奇魔》といった赤単でも使える優秀なカードが複数存在することを利用して、基本は赤単として攻めながらも隙をみて強力な被覆クリーチャーを作り出し、素早く相手のライフをゼロにする事を狙います。

URmulticolors

2枚のカードの組み合わせで3ターン目に5/5被覆・ブロックされないで殴れるのがこのデッキ最大の強み。
本体火力と組み合わせることで、完全に相手との対話を拒否して攻める事ができます。

《川滝のミミック》たちは単体で使ってもPauperの赤単が使うクリーチャーとしては十分な性能をもっているので、《天主の勢力》を引けなくても普通の赤単として戦えるのが良いですね。


●デッキリスト

13:《山/Mountain》
3:《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
4:《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
-Lands(20)-  
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《天主の勢力/Clout of the Dominus》
1:《溶岩の投げ矢/Lava Dart》
1:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4:《焼尽の猛火/Searing Blaze》
1:《裏返し/Inside Out》
4:《よろめきショック/Staggershock》
1:《ケアヴェクの火吹き/Kaervek's Torch》
-Other Spells(20)- 
2:《小川跳ね/Stream Hopper》
4:《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
4:《川滝のミミック/Riverfall Mimic》

4:《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
3:《ノッグルの山賊/Noggle Bandit》
3:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》 
-Creatures(20)-  
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3:《電謀/Electrickery》
3:《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
1:《灰の殉教者/Martyr of Ashes》
4:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《鋭い痛み/Flaring Pain》
2:《溶鉄の雨/Molten Rain》
-Sideboard(15)-   

参考リンク 赤単アグロでの火力考察



以下では、主要パーツ以外のカードについて書いていきます。

《モグの戦争司令官》で布告対策

170

被覆クリーチャーが苦手とする、《ゲスの評決》などの布告除去に強いゴブリン。

Tier1に布告を使う黒単がいる事を考えると、このカードは欠かせません。

合計3回もチャンプブロックできるので、ビートダウンとライフレースになった時にも活躍してくれるでしょう。

《イゼットの煮沸場》《忘れられた洞窟》でマナ基盤安定化

boilerworks289

デッキの構造上3ターン目に安定して3マナ出したい一方で、あまり土地を増やしたくはなかったため、これらの土地を採用。

1ターン目に置いた《忘れられた洞窟》を中盤に引いた
《イゼットの煮沸場》サイクリングに回せるのが良いですね。

《猿人の指導霊》でぶん回りに特化!

simian

《天主の勢力》コンボは1ターンでも早く決められた方が妨害も受けにくく、強力です。
そこで、このデッキではマナ加速手段として《猿人の指導霊》を採用しています。

このカードは《水蓮の花びら》と違い、マナが余ったらクリーチャーとして運用する事も出来るので、赤いアグロであれば気軽に入れることができます。


下の動画のように「1ターン目5/5速攻被覆」なんてぶん回りも夢ではありません。

2ターン目にコンボを決められるだけでも十分ですし、相手の《目くらまし》をかいくぐるのにも使えるのでかなりオススメです。



_____________________________________

《ノッグルの山賊》のような正直微妙なカードを採用しているにも関わらず、かなり強い。
今後優秀な赤青混成カードが出てくれば、さらに一気に強化されうる将来性あるデッキです。

相手の場に何もない状態で5/5が殴りに行く爽快感、是非一度お試しあれ!


以上、開幕5/5被覆速攻アンブロッカブルが強すぎたでした。参考になれば幸いです。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)